あずさ2号「8時ちょうど」は実在した?歌詞の別れと狩人の現在
この歴史的傑作が誕生した背景には、稀代のヒットメーカーたちによる緻密な計算と直感がありました。作曲を担当した都倉俊一氏と作詞の竜真知子氏のタッグにより、従来の演歌ともポップスとも異なる「ドラマチック歌謡」の最高峰が生み出されたのです。
竜真知子氏は制作当時、新宿駅の時刻表を眺めながら構想を練る中で、「8時ちょうど」「あずさ2号」という言葉の語感と七五調の美しい響きに着目しました。朝の張り詰めた空気感と旅立ちの瞬間を切り取る言葉として、これ以上の組み合わせはなかったと言えます。
都倉俊一氏はその言葉に、哀愁を帯びながらもスピード感とスケール感にあふれるメロディを付与。イントロのギターのリフからサビの劇的な転調に至るまで、聴く者の心を一気に物語の中へ引き込む音楽的構成が完成しました。