川口駅の湘南新宿ライン停車はなぜ難航?費用と2026年最新の実現性
計画が長年膠着状態に陥っていた最大のボトルネックは、「誰がいくら整備費用を負担するのか」という金銭面と制度上の壁です。
JR東日本のスタンスは一貫しており、自治体側の要望によって新駅設置やホーム新設を行う場合は「請願駅」の扱いとなります。つまり、工事に必要な費用は基本的に自治体(川口市)側が全額または大部分を負担することが原則です。
川口駅に15両編成対応のホーム(長さ約310メートル)を新設し、線路の移設や信号設備の改良、既存の駅舎や自由通路の改修を行う場合、概算工事費は400億円から500億円規模に膨らむと試算されています。一般会計予算に限りがある基礎自治体にとって、単独で工面するにはあまりに重い財政負担です。
しかし、近年の協議では潮目が変わりつつあります。川口市とJR東日本は実務レベルでの「基本計画協定」を締結し、技術的課題の洗い出しや概算工事費用の精査を具体的に前進させています。国や埼玉県の補助制度、都市再生関連の交付金をいかに活用できるかが最大の焦点となっています。