よう実・平田洋介はなぜ闇落ちした?壮絶な過去と覚醒の真相を徹底解剖
平田洋介という生徒の本質が根本から揺らぎ、完全に機能停止へ追い込まれた決定打が、1年生編第10巻(アニメ第3期)で実施された「クラス内投票」です。学校側から唐突に突きつけられた試験内容は、「同一クラス内で賞賛票と批判票を投じ合い、批判票の最多得票者1名が確定で退学処分となる」という、あまりにも理不尽で残酷な特別試験でした。
これまで平田は、いかなる困難な局面でも「クラスメイト全員の残留」を至上命題として奔走してきました。しかし、この試験は構造上、「誰か1人をスケープゴートとして差し出すこと」を不可避とする絶対的な矛盾をはらんでいました。平田は当初、自分自身に批判票を集めて退学することで全員を守ろうと画策しますが、クラスの支持を集める彼を退学させることなど誰も望みません。話し合いは平行線をたどり、水面下では私怨や足の引っ張り合いによる醜い票の擦り付け合いが勃発しました。
仲間同士が疑心暗鬼に陥り、互いを蹴落とそうとする浅ましい姿を目の当たりにした平田の精神は、限界を迎えて破綻します。教室で放たれた「いい加減にしろよ!」という怒号、普段の温和な笑顔が消え去った虚無の瞳、そして「これ以上言い争うなら僕が全員に批判票を入れる」という冷徹な脅迫――。聖人君子と称えられた少年の精神的支柱が粉々に砕け散り、他者を激しく拒絶する「完全な闇落ち状態」へと転落した瞬間でした。