半蔵門のアスベスト解体現場で何が起きているのか?再開発の陰に潜む「見えないリスク」と住民のリアル
東京都および千代田区は、大気汚染防止法や独自の環境保全条例に基づき、石綿除去作業に関する厳しい事前届出と立入検査を課している。特に学校や保育園、密集住宅地に隣接する現場に対しては、施工主側に第三者機関による大気中石綿濃度測定の実施を求めている。
だが、制度がいくら整っていても、行政の監視体制には限界がある。千代田区の担当部署がすべての現場を常時監視することは物理的に不可能であり、実際の現場運用は施工業者側の「自主管理」に頼らざるを得ないのが実状だ。測定データの形式的な処理や、抜き打ち検査の直前だけ厳重に対応するといった悪質な事例も、過去には一部で指摘されている。