米ストリート界に地殻変動!覇権握る新旧ブランドと争奪戦のリアル
ストリートの文脈は、2010年代半ばから劇的な変容を遂げる。その中心にいたのが、故Virgil Ablohだ。彼が手がけたOff-White × Nike 'The Ten'コレクションは、スニーカーデザインの概念を根底から覆した。「3パーセントの変更」で日常のプロダクトをアートへと昇華させる独自の手法は、ストリートウェアとハイファッションの垣根を完全に消滅させた歴史的転換点と言っていい。
伝統的なファッション業界がストリートの熱量を無視できなくなった決定打でもある。一方、ロサンゼルスを拠点とするJerry Lorenzo率いるFear of Godは、グランジやミリタリー、敬虔な信仰心をミックスした独自のシルエットを構築。Essentialラインを通じてミニマリズムの極致を提示し、日常着の解像度を一気に引き上げた。ストリートはもはや若者だけの遊び場ではなく、大人の洗練されたワードローブの主役に躍り出たのだ。