太陽にほえろからSpecへ!名優・竜雷太の現在と半世紀の全貌
1970年代、日本のテレビ界に金字塔を打ち立てた伝説の刑事ドラマ『太陽にほえろ!』。東宝と日本テレビが制作を手掛けた同作で、竜が演じた「ゴリさん」こと石塚喜久雄は、熱血漢でありながら深い人情味をたたえたキャラクターとして国民的人気を博した。
当時、七曲署のボスとして現場を率いていたのが石原裕次郎だった。撮影現場での裕次郎の立ち振る舞いは、若き日の竜に決定的な影響を与える。「カメラの前で芝居をするな、その人物としてそこにいろ」。言葉少なに背中で語る大スターの佇まいから、竜は役者としての芯を吸収していった。射殺される殉職シーンまでの10年間、彼が全身全霊で駆け抜けた日々は、日本における刑事ドラマのリアリズムの基礎を形作ったと言っても過言ではない。