【2026年最新偏愛論】万人に理解されないからこそ尊い。「蓼食う虫も好き好き」の精神が照らす、自分軸の生き方
そもそも「タデ(蓼)」とはどんな植物か。道端や水辺に生えるタデ科の雑草で、その葉には強い辛味と特有の刺激臭がある。普通のアオムシや昆虫なら一口食べただけで逃げ出すか、最悪の場合は毒性で弱ってしまう代物だ。
ところが、この刺激物ばかりを好んでムシャムシャと食べる奇特な虫が存在する。「蓼食う虫」の正体は、主にタデハムシと呼ばれる小さな甲虫だ。他の昆虫との競争を避け、誰も手を出さないニッチな食糧源に適応した生存戦略の勝利者と言える。
江戸時代の文芸作品にもこのフレーズは頻繁に登場する。時代を超えて日本人がこの言葉に惹かれてきたのは、一見すると不合理に見える人間の愛好癖に対する、一種の温かい敬意があったからだ。