子役から本格派へ!福崎那由他がスクリーンで放つ唯一無二の引力
秋田の美しい田園風景を舞台にした主演映画『光を追いかけて』では、地方都市で暮らす少年の閉塞感と微細な心の揺らぎを繊細に掬い取った。過疎化が進む町で、謎のミステリーサークルをきっかけに交錯する大人と子どもの葛藤。福崎の抑制された芝居は、観客自身の記憶の奥底にある青春の痛みを容赦なく呼び覚ます。
近年の日本映画界において、過度な説明セリフに頼らず、たたずまいだけで物語の陰影を表現できる若手俳優は極めて稀有だ。作家性の強いミニシアター系作品から超大作まで、どんなトーンの映像にも溶け込みながら独自の爪痕を残す。その確かな作家性が、映画通たちを唸らせている。