山上徹也のTwitterと宗教問題の真相|投稿ログと裁判の現在
事件直後、ネット空間で急速に特定が進んだのが「silent hill 333」(@333hills)というアカウントでした。奈良県警の捜査関係者への取材や親族への確認を経て、このアカウントが山上被告本人のものであることが裏付けられています。開設は2019年10月とされ、事件直前までに1,300件以上の投稿が重ねられていました。
アカウント名の「silent hill」は、被告の苗字である「山上(山=hill、上=silentはゲーム作品『サイレントヒル』との関連も指摘)」に由来すると推測されています。タイムラインに並んでいたのは、政治、歴史、銃器、映画に関する言及とともに、母親が入信した宗教団体に対する凄まじい怒りでした。
過去ログの分析から浮き彫りになったのは、単なる刹那的な暴力衝動ではなく、十数年以上にわたる絶望と理路整然とした論理構築です。過去の投稿には次のような記述が残されていました。
「オレが憎むのは統一教会だけだ。オレにとって統一教会は、すでにこの世界の現実そのものだ」
「母の入信から25年、私の時間はあの時に止まったままだ」
これらの記述は、被告が自らの人生の破滅をすべて教団の存在に帰定させていた心理的経緯を如実に示しています。SNSという閉鎖的な空間の中で、誰にも打ち明けられない怨念を壁打ちのように吐き出し続け、自己の行動を正当化していくプロセスが確認できます。