初任給40万円時代の衝撃。大和証券が踏み切った「強気の賃上げ」と、狂奔する金融界の人材争奪戦の裏側
背景にあるのは、深刻な「頭脳流出」への危機感だ。これまで、東大や京大、早慶といった最難関大学の優秀な学生たちは、こぞって外資系投資銀行や戦略コンサルティングファームへと流れていた。彼らの提示する初任給は、日系企業の倍以上。この圧倒的な格差の前に、日系金融はなす術がなかった。
さらに、テクノロジー分野の人材争奪戦も激化している。もはや競合は野村證券やメガバンクだけではない。外資系テック企業や、急成長するスタートアップまでがライバルだ。旧態依然とした給与体系を守っていては、日本の未来を担うトップタレントを確保できないという、経営陣の強い危機感が今回の決断を後押しした。