ジャム作りの砂糖割合はなぜ50%以上?減らすと失敗する理由と黄金比

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ジャム作りにおける砂糖は、単に甘みをつける調味料ではありません。食品保存技術における強力な「保存料」としての役割を担っています。果物に含まれる水分には、食品の組織と結びついている「結合水」と、微生物が自由に利用できる「自由水」の2種類が存在します。

大量の砂糖を果物に投入して加熱すると、砂糖が水分を強力に抱え込み、自由水を結合水へと変化させます。微生物やカビが繁殖するためには自由水が不可欠ですが、砂糖の割合が果物重量の50%〜60%以上に達すると、微生物が利用できる水分が奪われ、細胞内の水分が浸透圧によって外へ引き出されます。その結果、細菌やカビは脱水状態に陥り、増殖できなくなるのです。

伝統的な保存食としてのジャムが常温で半年から1年も日持ちするのは、この科学的な防腐効果がベースにあるためです。砂糖を減らす行為は、食品を守る見えないバリアを自ら取り払う行為に他なりません。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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