カルテの略語を解読!体の部位名称と臨床医療用語の決定版【2026】

カルテの略語を解読!体の部位名称と臨床医療用語の決定版【2026】を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。

自身のカルテ開示請求を行ったり、検査結果票を閲覧した患者が、記載された単語の意味をインターネットで安易に検索し、パニックに陥るケースが多発しています。いわゆる「サイバーコンドリア(ネット検索による過度の健康不安症)」と呼ばれる現代的な社会現象です。

最も典型的な誤解が、「〜疑い(susp. / r/o)」の記載に対する過剰反応です。日本の健康保険制度において、確定診断をつけるための高精度な血液検査やCT検査を実施するには、保険請求上「病名(または疑い病名)」の入力がレセプト上必須となります。胃の痛みを訴えて胃カメラ検査を行う際、カルテに「胃癌の疑い(r/o Gastric Ca)」と記載されるのは、癌であると医師が確信しているからではなく、「念のために癌の可能性を完全に否定・除外(rule out)する検査を行う」という医療事務手続き上の必要性から生じる定型句です。

また、ネット上では「カルテに隠語が書かれていたら要注意」といったセンセーショナルな噂が流布されることがありますが、その大半は時代錯誤な都市伝説に過ぎません。一例として「G.O.(ガーゼオーフェン=ガーゼを患者の体内に置き忘れる医療過誤)」などの古典的俗語は、現代の手術室においてバーコード付きガーゼ計数システムやX線造影糸の確認プロトコルによって構造的に根絶されています。

カルテは患者を欺く暗号ノートではなく、医療スタッフが患者の命を科学的・法的に保護するために残す「事実の客観的ログ」であることを再認識する必要があります。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。