水素水ブームが無くなった理由とは?消えた真相と現在の実態を徹底解剖
国民生活センターの報告を受け、行政は迅速に介入しました。2017年3月、消費者庁は水素水生成機器やサプリメントの販売事業者らに対し、景品表示法違反(優良誤認)に基づく措置命令を一斉に下しました。
事業者がウェブサイトやパンフレットで謳っていた「悪玉活性酸素を除去する」「アトピーや生活習慣病の改善」「飲むだけで痩せる」といった表現について、消費者庁は裏付けとなる合理的な根拠資料の提出を求めました。しかし、提出された資料はいずれも客観的な臨床データとは認められず、法律違反としての行政処分が下される事態となりました。これにより、主要メディアは一斉に「水素水の効果表示に対する行政指導」を大々的に報道しました。
加えて、医薬品医療機器等法(薬機法)の観点からも取り締まりが強化されました。水や清涼飲料水という区分である以上、病気の治療や予防といった効能効果を謳うことは明確な違法行為です。行政の監視の目が厳格化したことで、大手コンビニチェーンやドラッグストアは訴訟や企業イメージ悪化のリスクを避けるため、関連商品を棚から一掃しました。流通ルートを失ったことが、ブーム消失の物理的な要因となりました。