日本の離婚率は本当に3組に1組か?統計データと熟年離婚の真相
離婚という現象は、暮らす地域の文化や産業構造、さらには国の法制度によっても発生傾向が大きく異なります。ここでは、国内外の客観的な数値を網羅した比較データから、婚姻関係を取り巻く環境格差を可視化します。
都道府県別離婚率ランキングで突出した数値を記録し続ける沖縄県は、全国平均を大きく上回る2点台を維持しています。これには、平均初婚年齢の若さや非正規雇用率の高さといった経済的要因に加え、地縁・血縁が強固でシングルマザーを周囲が支援しやすい共同体文化が後押ししている側面があります。対照的に、富山県や新潟県をはじめとする日本海側の地域では、持ち家率の高さや三世代同居による育児・家事の分担構造が安定した婚姻生活を支えている実態が伺えます。
一方、世界の離婚率比較に目を向けると、アメリカやロシアなどの離婚大国に比べ、日本はOECD加盟国の中で中位からやや低いポジションに位置しています。ただし注意すべきは、日本の離婚の約87%が裁判所を介さない「協議離婚」という世界でも稀に見る簡易な手続きで成立している点です。行政の監視や厳格な養育費取り決めがないまま紙一枚で離婚が成立してしまう日本の法制度は、後述する貧困問題の温床ともなっています。