太陽の軌跡と水平線が生んだ奇跡:写真家・山崎博が遺した「計画と偶然」の真実
Q1: 山崎博の作品で最も有名なものは何ですか?
最も有名な代表作は1970年代後半から開始された『HELIOGRAPHY(ヘリオグラフィー)』シリーズです。長時間のバルブ露光を用いて太陽の移動軌跡を1枚の写真の中に直線や曲線として焼き付けたコンセプチュアルな作品群として世界的に高く評価されています。
Q2: 山崎博の撮影手法にはどのような特徴がありますか?
カメラを強固に固定する定点観測や、非常に濃い減光(ND)フィルターを用いた長時間露光が特徴です。撮影者の個人的な感情や作為を排し、あらかじめ設定した「計画(フレームや時間)」の中に、天候などの自然の「偶然」を取り込む構造的なアプローチをとりました。
Q3: 東京都写真美術館で開催された『計画と偶然』とはどのような展覧会ですか?
2017年3月から開催された山崎博の回顧展です。初期の舞台写真や現代美術の写真から、代表作『HELIOGRAPHY』、実験映像作品まで、彼の半世紀に及ぶ足跡を包括的に展示しました。展覧会直後の2017年6月に山崎が死去したため、彼の生涯の集大成となる重要な個展となりました。
Q4: 山崎博は教育者としてどこで教えていましたか?
1993年から東北芸術工科大学で教授を務めた後、2005年からは武蔵野美術大学映像学科の教授に就任し、長年にわたり後進の写真家や映像作家の育成に尽力しました。