星野源主演『プラージュ』に「ひどい」の噂?鬱展開と評価の真相
本作の骨組みを支えているのは、ベストセラー作家・誉田哲也による同名小説(双葉社刊)だ。警察小説やサスペンスの名手として知られる著者が、あえてシェアハウスという密室空間を舞台に挑んだ意欲作である。
単なる心温まるヒューマンドラマにとどまらない。住人たちが隠し持つ衝撃的な過ちや、過去の犯罪が引き起こす事件の影が常にチラつき、緊張感あふれるサスペンスとしても機能している。過去の罪からは容易に逃げられないという冷酷な現実に、登場人物たちは追い詰められていく。
このダークで過酷な世界観こそが誉田作品の真骨頂だ。甘い救済を描かず、人間の業を極限まで暴き出す。物語の鋭利な切れ味が、ぬるいドラマを期待していた層には刃となって突き刺さったのだ。