首のパキッ音が招く麻痺リスクとは?整形外科が明かす危険な真相
「たかが音を鳴らすだけ」と軽く考えるのは極めて危険だ。整形外科専門医が警告するように、首を勢いよく捻る動作は関節包や靭帯に対して瞬間的に数十から数百キログラム規模の剪断面の負担をかける。
この強い衝撃を繰り返すと、関節軟骨が摩耗して骨同士が摩擦を起こし、骨棘(こつきょく)と呼ばれる異常な骨の突起が形成される。これが進行すると頸椎椎間関節症を発症し、首の慢性的な激痛や手足のしびれ、最悪の場合は歩行障害を引き起こす。
さらに恐ろしいのは、脳へ血液を送る血管へのダメージだ。首の骨の外側を通る血管が引き裂かれる椎骨動脈解離を起こすと、若い世代であっても突発的な脳卒中や身体の麻痺を招くリスクがある。日本整形外科学会の症例報告でも、無謀な首の急旋回や過度なスラスト動作によって後遺症が残った深刻なケースが相次いで報告されている。