カニ出汁溢れる赤米麺!ベトナムの絶品麺バインダークアを徹底取材
ハノイから東へ車を走らせること約2時間。ベトナム第3の都市であり、最大の港湾都市として知られるハイフォン市 (Hải Phòng)こそが、この麺料理の故郷だ。港町らしい活気あふれるストリートのあちこちで、早朝から湯気を立てる屋台に出会うことができる。
バインダークア (Bánh đa cua)の魅力を語る上で外せないのが、そのコントラストの美しさと重厚な味わいだ。漆黒に近い茶褐色の平打ち麺に、鮮やかなグリーンの空心菜やシャキシャキとしたレモングラスの香りが絡み合う。そして何より、すりつぶしたカニの旨味が凝縮されたスープが、喉を通り抜けるたびに深い余韻を残す。現地では朝食として親しまれているが、昼も夜も絶え間なく人々が店に押し寄せるほどの国民的食文化となっている。