教場と神奈川県警の真実|モデルの実態とロケ地・続編の真相に迫る
フジテレビ開局60周年特別企画として幕を開けた木村拓哉主演のドラマ『教場』、そして連続ドラマ化された『風間公親-教場0-』において、一貫して物語のバックボーンとなっているのが神奈川県警察です。多くの警察ドラマが東京の「警視庁」を舞台にするなか、なぜ本作は神奈川県警を選んだのでしょうか。
最大の理由は、長岡弘樹氏の手による原作小説『教場』シリーズ(小学館)が、当初から神奈川県警察学校(横浜市栄区鍛冶ケ谷)を明確な舞台として執筆されていた点にあります。取材関係者の証言によると、著者は警察組織の規律と人間の心理的葛藤を描くにあたり、全国でも屈指の規模を誇る神奈川県警の協力を得て取材を重ねました。約1万5,000人規模の警察官を抱え、横浜・川崎といった大都市特有のハイテク犯罪から湘南・箱根などの広域管轄までを網羅する神奈川県警は、警察官育成のリアリズムを投影する舞台として最適だったのです。
また、前日譚にあたる『教場0』では、風間公親が神奈川県警本部捜査一課の「刑事指導官」として新人刑事をマンツーマンで育てる専従捜査チームが描かれました。閉鎖された警察学校の教場と、実際の事件現場が地続きであることを示す舞台装置として、神奈川県警という広大な組織設定が不可欠な役割を果たしています。