刑務所の食事が豪華すぎる?正月重箱と最新データで暴く獄中事情

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法務省 矯正局が定める予算基準を紐解くと、世間のイメージは音を立てて崩れ去る。受刑者1人にかけられる副食費は、1日あたり約500〜600円程度。つまり、1食あたりに換算すればわずか150円から200円未満という極限の低予算で賄われているのだ。

民間企業であれば即座に赤字へ転落するような金額で、なぜ一定の品数と栄養を維持できるのか。その鍵は、徹底したスケールメリットと独自の調達システムにある。法務省は全国の施設で食材を一括大量購入し、旬の安価な野菜や規格外品をフル活用する。さらに、民間の大手給食サービス産業が培ってきた衛生管理ノウハウや大量調理オペレーションを矯正行政にフィードバックさせることで、1円単位のコストカットを実現している。

そして最大のコスト抑制要因は「人件費ゼロ」の調理体制だ。外部の調理師を雇うのではなく、刑務作業の一環として選抜された受刑者たち自身が巨大な釜を操り、数千人分の食事を毎日手作りしている。この冷徹なシステムなくして、刑務所の厨房は1日たりとも成立しない。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。