中山美穂と辻仁成の離婚理由はなぜ?息子の親権とパリ移住の真相

中山美穂と辻仁成の離婚理由はなぜ?息子の親権とパリ移住の真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

2014年7月に離婚が成立した際、日本社会に最も大きな衝撃を与えたのが「息子の親権を辻仁成氏が持つ」という取り決めでした。厚生労働省の人口動態調査などを参照しても、日本の協議離婚において母親が親権を得る割合は9割を超えています。父親が親権を持つという事実は、当時の芸能マスコミにおいて「母親失格」「子どもを捨てて男に走った」という容赦ないバッシングの口実として消費されました。

しかし、感情論を排して現地の生活実態を検証すると、全く別の構図が浮かび上がります。

当時10歳だった長男は、パリの現地校に通い、フランス語を第一言語(母語)として育っていました。もし中山さんが日本へ連れ帰った場合、少年は慣れ親しんだ友人関係、フランスの教育体系、生活言語をすべて突如として奪われることになります。日本で本格的な芸能復帰を目指す中山さんは、連日連夜のロケやリハーサルに追われることが確実視されており、異国の言葉しか話せない10歳の子どもを東京で一人育てることは現実的に極めて困難でした。

一方の辻氏は、執筆業を中心にパリのアパルトマンを拠点に柔軟な時間管理ができる執筆環境を整えていました。現地の教育機関や知人ネットワークとも深く繋がっていた辻氏が息子を引き取ることは、「子どもの生活環境の激変を避けるための最善の選択」だったのです。後年、辻氏が自身のブログや手記で明かしたところによれば、親権の決定は感情の応酬ではなく、息子の日常を守るための冷徹な現実的判断に基づいていたと記されています。

さらに、離婚における慰謝料の有無についても多くの憶測が飛び交いました。中山さんの不貞が理由であれば多額の慰謝料が発生するはずだという見立てが一部週刊誌で語られましたが、実際の公的代理人報告によると慰謝料の金銭授受は一切行われませんでした。財産分与と養育に関する取り決めのみが交わされ、互いに泥沼の裁判闘争を避けて速やかに離婚届を提出した事実は、金銭的な責任追及よりも関係の清算と息子の平穏を優先した証左といえます。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。