南場智子の現在と波乱の経歴|夫の看病から経団連・総資産の真相
南場智子氏の歩みは、日本の女性ビジネスリーダーにおけるフロンティアそのものです。新潟県新潟市に生まれた南場氏は、厳格な父親のもとで育ちながらも強い自立心を培い、津田塾大学学芸学部英文学科を卒業しました。
大学卒業後、外資系コンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニーへ入社。その後、社内留学制度を活用してハーバード・ビジネス・スクールへ留学し、1990年にMBA(経営学修士)を取得します。1996年には、日本人女性として歴代3人目となるマッキンゼーのパートナー(役員)に就任。エリートコースを歩んでいた彼女が大きな転機を迎えたのは1999年のことでした。
新規事業コンサルティングの枠組みを超え、自らの手で事業を興すべく、1999年3月に株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)を設立。オークションサイト「ビッダーズ」からスタートした同社は、数々のトラブルやシステム開発の遅延に見舞われながらも、2006年に開始したモバイル向けSNS「モバゲータウン(現・Mobage)」の大ヒットによって急激な急成長を遂げます。
2013年に出版された自著『不格好経営―チームDeNAの挑戦』(日本経済新聞出版)では、スマートに見える起業ストーリーの裏にあった泥臭い失敗談や、メンバーとぶつかり合いながら事業を前進させた生々しい事実が赤裸々に綴られています。机上の空論ではなく「現場で汗をかき、泥にまみれて結果を出す」という南場流のカルチャーは、今もDeNAの根幹に息づいています。