尿の色写真でセルフチェック!茶色や濁りに潜む危険な病気と受診目安
「尿に血が混じったけれど、痛みは全くないから一時的なものだろう」と放置してしまうケースは後を絶ちません。しかし、泌尿器科領域において最も警戒すべき病態こそが、排尿痛や残尿感を伴わない無症候性肉眼的血尿(痛くない血尿)です。
激しい下腹部痛や背部痛を伴う血尿は、尿路結石のように良性疾患であることが大半です。一方で、血尿なのに痛くない理由を探ると、初期の膀胱がん、腎盂・尿管がん、腎細胞がんなど悪性腫瘍から生じているケースが統計的に高率で報告されています。腫瘍組織から微小血管が破れて出血する際、神経を刺激しないため痛みを感じません。
日本泌尿器科学会の診療指針でも、肉眼で確認できる血尿が一度でも生じた場合、たとえ翌日には自然に元の色に戻ったとしても、膀胱鏡検査や超音波検査による確定診断が推奨されています。「痛くない=軽症」という思い込みは極めて危険です。