爪周囲炎の治し方と原因|指先の激痛・膿の対処法と市販薬の真実
爪周囲炎には「急性」と「慢性」の2種類があり、原因も治療アプローチも全く異なります。この違いを理解していないと、的外れな薬を使い続けて症状を長引かせることになります。
- 急性爪周囲炎(Acute Paronychia): 数時間から数日の間に急激に発症。黄色ブドウ球菌などの細菌感染が主体で、単一の指(特に人差し指や中指)に激しい赤み、腫れ、拍動痛、膿瘍を生じます。抗菌薬の内服や切開排膿が第一選択となります。
- 慢性爪周囲炎(Chronic Paronychia): 6週間以上にわたって爪周囲の赤みや腫れ、甘皮の消失が続く状態。細菌だけでなく「カンジダ(真菌・カビの一種)」の感染や、水仕事・化学物質・洗剤による慢性的な刺激(接触皮膚炎)が複合的に関与しています。複数の指に同時に現れることが多く、爪がデコボコに変形したり変色(黄色・茶色・緑色)することもあります。
慢性爪周囲炎に対して一般的な細菌用の抗生物質軟膏を塗り続けても効果はありません。真菌を抑える抗真菌薬外用薬や、炎症を鎮めるステロイド外用薬、そして何より「患部を水や洗剤から徹底的に遮断する(ゴム手袋+綿手袋の二重着用など)」という生活環境の改善が不可欠となります。