御霊前と御香典の違いは?浄土真宗のNg理由と最新マナーを徹底解説
表書きの文字選びだけでなく、香典袋の書き方・お札の収め方・持参の仕方にも厳格なルールが存在します。知らずにやってしまいがちな失礼を防ぐための実践チェックポイントを解説します。
1. 薄墨(うすずみ)を使う理由と期間
通夜・葬儀・告別式に持参する香典袋の表書きと氏名は、必ず薄墨(薄い墨の筆や筆ペン)で書きます。これには「突然の訃報を聞き、悲しみの涙で墨が薄まってしまった」「急いで駆けつけたため墨を十分に磨る時間がなかった」という深い哀悼の意が込められています。
一方、四十九日法要や一周忌などの年忌法事はあらかじめ日程が決まっているため、薄墨ではなく通常の濃い黒墨で書くのが正解です。サインペンやボールペンでの記入はマナー違反と見なされるため、慶弔用の筆ペンを常備しておくことが推奨されます。
2. お札の向きと入れ方の作法
香典袋の中袋(中包み)にお札を入れる際、慶事(結婚式など)とは逆の向きにします。肖像画が描かれている面を裏側に向け、肖像画が封筒の底側(下)に位置するように揃えて入れます。「顔を伏せて悲しみを表す」「悲しみに顔を伏せる」という意味が込められた日本古来の配慮です。
また、折り目のないピン札(新札)をそのまま入れると「あらかじめ不幸を予期して用意していた」と受け取られかねません。新札しか手元にない場合は、あらかじめ真ん中に一度折り目を付けてから中袋に収めるのが大人のマナーです。
3. 袱紗(ふくさ)の包み方と受け渡し
香典袋をそのままバッグやスーツのポケットから取り出して渡すのは厳禁です。必ず弔事用の袱紗(紫・紺・深緑・グレーなどの寒色系)に包んで持参します。紫色は慶弔両用で使える万能カラーです。
弔事の包み方は「右→下→上→左」の順(左開き)に畳みます。受付で渡す際は、まず袱紗から香典袋を取り出し、畳んだ袱紗の上に香典袋を乗せ、相手から見て正面(表書きが読める向き)に向けて一礼しながら両手で差し出します。