金日成の若い頃が金正恩と酷似?写真で迫るイケメン伝説と替え玉説の真相
第3代最高指導者である金正恩総書記が2010年代初頭に後継者として表舞台へ登場した際、世界中のメディアがその容貌に息を呑みました。父親である金正日(キム・ジョンイル)総裁ではなく、「建国の父」である若き日の金日成に驚くほど酷似していたためです。
この不気味なほどの一致は、単なる遺伝的偶然にとどまりません。平壌の指導部が周到に計算した高度な政治演出、すなわち「ビジュアル・プロパガンダ」の産物です。
若くして権力を継承した金正恩氏は、老獪な軍幹部や国民を掌握するため、絶対的なカリスマ性を持つ祖父の威光を必要としました。1990年代の大飢饉(苦難の行軍)の記憶が新しい父・金正日氏のイメージをあえて避け、北朝鮮が経済的に豊かで活気に満ちていたとされる1950〜60年代の「金日成時代」を国民に想起させる戦略をとったのです。
サイドを刈り上げ頭頂部を後ろへ流す「覇気ヘア」、独特の黒い人民服、演説時の身振り手振り、果ては笑顔の作り方や歩き方に至るまで、若き金日成のアーカイブ映像を徹底的に研究・模倣した形跡が確認されています。一部で囁かれた整形疑惑の真偽は別としても、外見の演出が体制維持の強力な武器として機能したのは動かしがたい事実です。