桜田淳子と宗教の全真相 トップアイドルが歩んだ苦悩と現在の姿
信仰による芸能活動休止の直前、彼女は女優として極めて高い評価を獲得していた。特に1993年に公開された相米慎二監督の映画『お引越し』では、離婚に揺れる夫婦の妻役を見事に演じ切り、数々の映画賞を受賞。単なるアイドル歌手から、重厚な演技派女優へと脱皮を遂げた矢先の出来事であっただけに、映画界関係者の失望も大きかった。
かつて「わたしの青い鳥」で日本レコード大賞新人賞を受賞し、NHK紅白歌合戦には通算9回出場。昭和歌謡の黄金期を牽引した圧倒的な歌唱力と、晩年に開花した演技の才能は疑いようのないものだった。しかし、宗教的信念の表明によって、芸術的才能の発揮機会が永久に失われるという、芸能史に残る悲劇的な幕切れとなった。