採血スピッツ種類一覧と順番の罠!現場で迷わない覚え方と検査値の真実
Q1:スピッツの色は病院によって違うことがありますか?
A1:はい、採用している医療機器メーカー(テルモ、ニプロ、BDなど)や院内採用規格によってキャップの色合いや配色ルールが一部異なる場合があります。血算用(紫)や血糖用(灰)は概ね共通していますが、生化学や血沈、凝固系などは施設ごとのマニュアルを必ず確認し、色だけでなく管の印字ラベルを確認する癖をつけてください。
Q2:なぜ凝固検査(クエン酸ナトリウム)の採血量は厳密でなければならないのですか?
A2:凝固検査は、血液中のカルシウムイオンを抗凝固剤(クエン酸ナトリウム液)で一時的に脱灰し、検査時に再添加して凝固時間を計測します。血液と薬剤の比率が「9:1」で固定されていないと、血液量が少ない場合は試薬が過剰となって凝固時間が異常延長し、逆に血液量が多すぎると凝固時間が短縮して正確な止血能が測定できなくなるためです。
Q3:翼状針を使用する場合、凝固スピッツを一番最初に取ってはいけないというのは本当ですか?
A3:本当です。翼状針の延長チューブ内にある空気(約0.3〜0.5mL)がスピッツ内に引き込まれるため、規定量の血液が入らず採血量不足となります。クエン酸ナトリウムとの比率が狂ってしまうため、最初にダミー管(添加剤のない廃棄用スピッツなど)を用いてチューブ内を血液で満たしてから、本番の凝固スピッツを採血する必要があります。
Q4:採血スピッツを激しく振ってはいけない理由は何ですか?
A4:激しく振ると赤血球の細胞膜が物理的衝撃で破壊される「溶血」が発生するためです。赤血球内部に含まれる大量のカリウム(K)や酵素(AST、LDHなど)が血清中に流れ出し、検査データが偽高値となって誤診を招く原因になります。混和は手首を使い、気泡がゆっくり管の両端を行き来するよう180度反転させて行ってください。