霧煙る霊峰に宿る鉄の不動明王!大山寺の歴史と紅葉の圧倒的神秘
丹沢大山国定公園の豊かな自然林に囲まれた大山寺の参道は、秋になると劇的な変貌を遂げる。本堂へと続く急峻な石段の両脇に並ぶモミジの巨木が一斉に深紅や黄金色に染まり、頭上を覆い尽くす「紅葉のトンネル」が出現する。
日没とともに始まる紅葉ライトアップでは、漆黒の闇の中に燃え立つような朱色のアーチが浮かび上がる。足元を照らす竹灯籠の柔らかな灯りと、木々を照らす陰影のコントラストは息を呑むほど幻想的だ。冷え込む夜気の中、ライトアップされた石段を見上げる参拝客からは、ため息のような歓声が漏れる。昼間の厳格な表情とは一変した幽玄の世界が、ここには広がっている。