愛した美男美女は実在しない?国際ロマンス詐欺の顔写真とAiの罠

愛した美男美女は実在しない?国際ロマンス詐欺の顔写真とAiの罠について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

現在、サイバーセキュリティ業界に最も強い衝撃を与えているのが、ディープフェイク・AI画像生成技術の爆発的な悪用だ。もはや実在する他人の写真を盗む必要すらない。詐欺グループは画像生成AIを用いて、この世に存在しない「完璧な美男美女」の顔写真をわずか数秒で無数に生み出している。

AIが生成した顔写真には、既存の画像検索では絶対にヒットしないという致命的な特徴がある。「検索しても出てこない=本人のオリジナル写真だ」という被害者の思い込みが、皮肉にも詐欺師への信用を強固にしてしまうのだ。さらに悪質なケースでは、ビデオ通話の要求に対してリアルタイム・ディープフェイクを使い、数秒間だけ画面越しに手を振って見せる手口まで確認されている。「電波が悪い」と言ってすぐに通話を切るが、画面越しの動く姿を一目見た被害者は、完全に疑いを捨て去ってしまう。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。