コンビニコーヒー値上げ!100円終焉と大手3社を賢く飲む裏技

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取材を進めると、コーヒー自体の利幅以上に本部が神経をとがらせている指標が存在することが浮き彫りになった。それが「併売率(ついで買い)」の維持である。

都内でフランチャイズ店舗を営むオーナーは、苦渋に満ちた表情でこう明かした。「コーヒーの価格が上がったことで、一番怖いのは『レジ横の焼き菓子やレジ前フードを一緒に買わなくなること』なんです」。かつては100円のコーヒーと150円のドーナツを合わせても250円で済んでいた。しかしコーヒーが150円になれば、合計は300円の大台に乗ってしまう。この「300円の心理的壁」が、客の購買意欲にブレーキをかける。

本部側もこの危機感を共有しており、コーヒーマシン横に配置する什器のレイアウトを抜本的に見直している。コーヒーと相性抜群のオリジナルフィナンシェや小容量のナッツ類を100円前後で開発し、トータルでの客単価を維持しようと躍起だ。レジ前のわずか数メートルの空間で、緻密な行動経済学の罠と工夫が張り巡らされている。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。