アラとクエの違いとは?九州の呼び名と標準和名の真相を徹底解剖
標準和名におけるクエとアラは、科のレベルから異なる別種です。ハタ科とスズキ科の分類上の違いをはじめ、生息水深や魚体の特徴、市場流通価格には明白な差が表れます。
外見上のクエとアラの見分け方として最も確実なポイントは、エラブタのトゲと体型です。クエはずんぐりとした重量感のある体型で、幼魚期には明瞭な黒褐色の縞模様(成長とともに不鮮明化)があり、口は受け口で丸みを帯びています。対する標準和名アラは、体がやや細長く、エラブタの後端に非常に鋭く強靭な棘(トゲ)を2本持っています。アラという名自体、この棘に触れると危険である(荒い)ことに由来するという説があるほどです。
水産市場における高級魚クエの値段相場は、魚体のサイズによって急激に跳ね上がります。20kgを超える大型の天然クエは1尾あたり数十万円で取引されるケースも珍しくありません。これが幻の高級魚と呼ばれる理由であり、一本釣りや底延縄でしかまとまった数が揚がらない希少性が価格を押し上げています。