アラとクエの違いとは?九州の呼び名と標準和名の真相を徹底解剖

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標準和名におけるクエとアラは、科のレベルから異なる別種です。ハタ科とスズキ科の分類上の違いをはじめ、生息水深や魚体の特徴、市場流通価格には明白な差が表れます。

外見上のクエとアラの見分け方として最も確実なポイントは、エラブタのトゲと体型です。クエはずんぐりとした重量感のある体型で、幼魚期には明瞭な黒褐色の縞模様(成長とともに不鮮明化)があり、口は受け口で丸みを帯びています。対する標準和名アラは、体がやや細長く、エラブタの後端に非常に鋭く強靭な棘(トゲ)を2本持っています。アラという名自体、この棘に触れると危険である(荒い)ことに由来するという説があるほどです。

項目標準和名:クエ(九州名:アラ)標準和名:アラ(九州名:オキアラ等)編集部の見解・比較評価生物学的分類スズキ目 ハタ科 マハタ属スズキ目 スズキ科(アラ科) アラ属目レベルでは近縁だが科・属が明確に異なる生息域・水深水深5m〜150m前後の沿岸岩礁帯水深100m〜300m以上の深海砂泥・岩礁クエは浅場〜中深層、アラは本格的な深海域値段相場(1kgあたり)天然:12,000円〜30,000円超
養殖:5,000円〜9,000円天然:7,000円〜18,000円前後
(ほぼ全量天然水揚げ)大型天然クエのキロ単価は国内水産物トップクラス旬の時期11月〜2月(冬期)
※夏場も脂が乗り通年美味9月〜2月(秋〜冬期)
深海延縄・底引き網の好期どちらも脂が乗り切る冬場が鍋料理の最盛期肉質・脂の特徴強烈なゼラチン質、濃厚な脂と強いうま味上品で繊細な白身、甘みのある上質な脂濃厚さを求めるならクエ、上品さならアラ

水産市場における高級魚クエの値段相場は、魚体のサイズによって急激に跳ね上がります。20kgを超える大型の天然クエは1尾あたり数十万円で取引されるケースも珍しくありません。これが幻の高級魚と呼ばれる理由であり、一本釣りや底延縄でしかまとまった数が揚がらない希少性が価格を押し上げています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。