麺屋こころの台湾まぜそば中毒の正体|口コミ・カロリー・追い飯を解剖
ネット上の掲示板やSNSでは時折、「麺屋こころは麺屋はなびの模倣・パクリなのではないか?」という根拠のない噂が飛び交うことがあります。しかし、これは完全な歴史的無知からくる誤解です。
事実として、麺屋こころの創業者である石川琢磨氏は、台湾まぜそばの生みの親である「麺屋はなび」代表・新山直人氏のもとで修行を積み、確かな技術と信頼を認められて独立を許された直系の愛弟子です。2014年、東京・大岡山に1号店をオープンさせた際も、新山氏の後押しを受けながら、当時まだ関東圏で認知度の低かった台湾まぜそばを定着させた正統後継者の一角なのです。
では、両者の間にはどのような違いが存在するのでしょうか。長年双方を食べ比べてきた視点から差異を整理します。
- タレと油のキャラクター:元祖「はなび」は、ガツンと重厚な動物系アブラと濃厚な醤油ダレ、強い魚粉の主張が前面に出る名古屋らしいパンチ重視の構成。対して「こころ」は、関東をはじめとする幅広い客層や海外市場を意識し、キレのあるタレの塩梅と魚粉のエレガントな余韻、油分の絶妙な引き算がなされており、重厚でありながら後味のキレが良い設計になっています。
- メニューの多様性と店舗体験:はなびが創業の地・名古屋の職人気質を色濃く残すのに対し、こころは「チーズ」「カレー」「九条ネギ増し」など、若者や女性、ファミリー層が日常的に親しみやすいトッピングのカスタマイズ性を強化。内装も清潔感あるモダンなバル調を取り入れるなど、大衆に愛されるブランドビルディングを進めました。
両者は対立関係ではなく、リスペクトで結ばれた師弟関係であり、「元祖の重厚なパンチを愛するなら、はなび」「バランスの良さとトッピングの楽しさを求めるなら、こころ」という住み分けが成立しています。