尾崎豊「この支配からの卒業」の真意|名曲『卒業』の背景と葛藤

尾崎豊「この支配からの卒業」の真意|名曲『卒業』の背景と葛藤にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

『卒業』の核心である「この支配からの卒業」というフレーズは、表層的には「厳格な校則や抑圧的な教師からの解放」と受け取られがちです。しかし、歌詞の文脈を深く読み解くと、より多層的で哲学的な問いかけが浮かび上がってきます。

尾崎が闘っていた「支配」とは、目に見える権力だけではありません。周囲に迎合し、何が正しいかも疑わずに流されてしまう「自分自身の心の弱さ」や「無自覚な従属」そのものを指していました。大人の作ったレールを歩むことの欺瞞に気付きながらも、それに逆らえない自分への苛立ちが、あの痛切なシャウトへと昇華されています。

さらに重要なのは、曲のラストで提示される「あと何度自分自身卒業すれば 本当の自分にたどりつけるだろう」という問いです。支配から逃れて自由を手に入れたとしても、そこには孤独と自己責任が待ち受けています。単なる反抗の賛美ではなく、自由の代償と向き合う覚悟を歌っているからこそ、この言葉は聴く者の胸を強く締め付けます。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。