ジェラートとアイスの決定的な違いとは?脂肪分と空気量に潜む真相

ジェラートとアイスの決定的な違いとは?脂肪分と空気量に潜む真相に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

店頭でパッケージを裏返した際、「ジェラート専門店で購入したのに、種類別名称がアイスクリームになっていない」と困惑したことはないでしょうか。日本国内で流通・販売される氷菓類は、厚生労働省が定める「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(乳等省令基準)によって厳格に線引きされています。

イタリア本国では凍った菓子全般を広く「ジェラート(Gelato=凍ったもの)」と総称しますが、国内法規において「アイスクリーム」を名乗るには、乳固形分15.0%以上・乳脂肪分8.0%以上という厳密な条件をクリアしなければなりません。そのため、乳脂肪分を意図的に4〜8%前後に抑えて素材のキレを際立たせる正統派ジェラートは、国内規格では「アイスミルク」に該当するケースが大半を占めます。

以下のアイスクリーム分類一覧は、各カテゴリの規格基準とジェラート、さらにはシャーベットとの違いを整理した比較データです。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価アイスクリーム乳固形分15.0%以上
乳脂肪分8.0%以上オーバーラン60〜100%
カロリー約180〜250kcal濃厚な乳のコクとクリーミーな舌触り。王道の満足感を得られる標準規格。ジェラート(典型例)乳固形分10.0%以上
乳脂肪分3.0%〜8.0%(主にアイスミルク)オーバーラン20〜40%
カロリー約120〜160kcal空気量が少なく高密度。素材の香りと果実感がダイレクトに舌へ届く。ラクトアイス乳固形分3.0%以上
乳脂肪分の規定なし(植物油脂多用)オーバーラン高め(〜100%超)
カロリー約200〜280kcalさっぱりした風味に見えて植物性油脂が多く、実は高カロリーになりやすい盲点がある。氷菓(シャーベット・ソルベ)乳固形分3.0%未満
(果汁やシロップを凍結)乳成分ほぼゼロ
カロリー約80〜130kcal乳脂肪を基本的に含まないため、シャリシャリした氷の清涼感と純粋な酸味を楽しむ設計。

なお、フルーツ系ジェラートの中には乳製品を一切使用せず果汁と糖分のみで仕上げるもの(イタリア語で「ソルベット」)も多く、その場合は日本の法規上「氷菓」として扱われます。名称がアイスミルクであっても氷菓であっても、本質的なクオリティの優劣を示すものではありません。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。