尾崎紀世彦の死去と失踪騒動の真相|死因となった病と晩年の軌跡
2012年5月30日午後0時5分、尾崎紀世彦さんは東京都港区の虎の門病院で静かに息を引き取りました。享年69歳。70歳を目前にしたあまりにも早すぎる旅立ちでした。
訃報が流れる直前、世間はあるセンセーショナルなニュースに揺れていました。同年4月下旬、一部の週刊誌が「尾崎紀世彦が失踪」「自宅マンションを引き払い行方不明」と大々的にスクープしたのです。コンサート活動の休止や連絡の途絶えが報じられたことで、ファンの間には安否を気遣う声と不穏な憶測が急速に広がっていました。
しかし、事実は失踪などではありませんでした。当時、尾崎さんはすでに病状が進行しており、周囲に心配をかけたくないという本人の強い意向から、極限まで情報を伏せて治療に専念していたのです。エンターテイナーとして常に完璧な姿を見せたいと願っていた彼にとって、衰えゆく姿を公にすることは本意ではありませんでした。報道の過熱とは裏腹に、本人は静かに運命と向き合っていました。