エアコンの不快なキーン音は故障の前兆?異音の原因と修理相場
エアコンから聞こえる高周波ノイズの発生源は、主に3つの心臓部に絞られる。電気を制御する回路、風を送り出す回転部、そして冷媒を循環させる圧縮機構だ。
もっとも頻度の高い要因として挙げられるのが、インバーター基板に搭載された電子部品(コイルやトランス)から生じる「コイル鳴き」だ。電力が急激に変化する際、部品自体が高速振動して超音波に近い周波数を空気中に放つ。ダイキン工業株式会社やパナソニックホールディングスなどの主要メーカーの設計思想においても、エネルギー効率を高める高周波制御が採用されているが、経年劣化によって部品の固定材が緩むと、耳障りな「キーン」という共振音となって室内に漏れ出してくる。
物理的な摩耗も見逃せない。送風用シロッコファンを駆動するファンモーターの内部ベアリング(軸受)のグリスが長年の使用で枯渇すると、金属同士が微小に衝突し続け、高音の摩擦音を発生させる。さらに、室外機側に設置されているコンプレッサー(圧縮機)が高圧運転時に過負荷状態へ陥った場合、内部の圧縮弁やモーター振動が冷媒配管を伝い、室内機側で甲高い金属音として響く現象も確認されている。