治らない口内炎は鉄分不足が原因?隠れ貧血の真相と食事対策

治らない口内炎は鉄分不足が原因?隠れ貧血の真相と食事対策についての最新情報をお届けします。

鉄分不足による粘膜障害は、口内炎だけに留まりません。口腔内や唇の周りに現れる以下のサインは、体内からの重大なSOS信号です。

まず代表的なのが「舌炎(ぜつえん)」です。舌の表面にある細かな突起(舌乳頭)が萎縮して平らになり、舌全体が赤くツルツルとした見た目になる「ハンター舌炎」や、香辛料や熱いものが異常にしみる症状が現れます。重度の鉄欠乏性貧血では、嚥下困難(飲み込みにくさ)や舌炎を伴う「プランマー・ビンソン症候群」へと発展することもあります。

さらに、唇の端が裂けて痛む「口角炎」も鉄不足の典型例です。口角は皮膚と粘膜の境界部であり、摩擦や乾燥などの刺激を受けやすいため、鉄やビタミンB群が足りないとあっという間に亀裂が生じます。

加えて注目すべきは「亜鉛不足」との重複です。鉄分が足りていない偏った食生活を送っている人は、粘膜や皮膚の再生、味覚の維持を担う亜鉛も同時に不足している傾向が顕著です。亜鉛と鉄が同時に枯渇することで、傷の治癒スピードはさらに鈍化してしまいます。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。