小泉りょうの都市地理学:東京圏の人口動態と湾岸再開発、Gisが明かす現実
少子高齢化が加速する日本において、都市における福祉のあり方は喫緊の課題だ。小泉は、共同著書『Formation of Comprehensive Community Welfare Bases in Urban Areas』などを通じ、都市部における地域包括ケア拠点の形成プロセスに関する研究にも注力している。
高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けるための仕組みづくり。それは地方の過疎地域だけでなく、かつてニュータウンとして開発された都市郊外や、急速に高齢化が進む都心近郊においても極めて深刻なテーマである。
地理学の知見は、福祉拠点の適切な配置や、移動困難者の空間的な分布を捉える上で極めて有効だ。小泉は、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供されるための「空間的基盤」をいかに構築すべきかを提示し、福祉政策と都市計画の融合に挑んでいる。