ウマ娘から新境地へ!前田佳織里が語る表現の核心と舞台裏の真実
表現者としてのもうひとつの金字塔が、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の桜坂しずく役だ。演劇に情熱を注ぎ、自己の二面性と向き合う文学少女という複雑なバックボーンを、彼女は見事な立体感をもって描き出した。
特筆すべきはキャラクターソングにおける圧倒的な表現力だ。一曲の中で少女の可憐さと劇中劇の鬼気迫る情念を歌い分けるボーカルワークは、声優による音楽表現の限界値を押し広げた。ステージ上で見せる一瞬の視線の配り方、指先の震えに至るまで、完全に役の魂と同化したパフォーマンスは、観る者の感情を激しく揺さぶる。歌を単なるメロディではなく、心情を吐露するモノローグへと昇華させる技量は、この作品で徹底的に鍛え上げられたと言っていい。