メンズヘアアイロンの適正温度は?180度の罠と髪質別正解テク

メンズヘアアイロンの適正温度は?180度の罠と髪質別正解テクとはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

市販されている多くのストレートアイロンには、180℃や200℃といった高温モードが搭載されています。しかし、メンズのショートからミディアムヘアにおいて、日常的な180℃設定は明らかにオーバースペックであり、多くの美容師が「髪を自ら焼き切る行為」と警鐘を鳴らしています。

髪の約80%は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質で構成されています。乾いた髪に熱を加えると、約130℃〜150℃からタンパク質の熱変性(硬化現象)が始まります。これは生卵を加熱すると固ゆで卵になり、二度と元の生卵に戻らないのと同じ不可逆の化学変化です。180℃以上の熱を日常的に毛髪へ当て続けると、内部の水分が爆発的に蒸発(水蒸気爆発)し、髪の芯がスカスカになる「ポーラス毛」へと急速に劣化します。

「メンズヘアアイロン 160度 180度 違い」を物理的な視点で比較すると、180℃はクセの結合を一瞬で断ち切る強力なパワーを持つ反面、1回のアクションで毛髪に与える熱ストレスは160℃の数倍に跳ね上がります。メンズパーマ特化サロン「LIPPS hair 原宿」のスタイリスト・シュウヘイ氏をはじめとする業界のトッププレイヤーたちも、発信動画や現場指導において「人それぞれの適正温度を守ることがスタイリングの絶対条件」と強調しています。基本は140℃〜160℃をメンズヘアアイロンの適正温度と位置づけ、どうしても伸びにくい頑固な縮毛部分にのみ短時間で対応するのがプロの現場常識です。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。